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LiPoバッテリーを使う限り、飛行時間が短くて物足りなくなるような事はまず無いと思います。 GP機と同じくらいの重量で仕上げられたAEP機では、概ねGP機よりも長い時間飛ぶ事が可能だと思います。
ですので、自ずとLiPoバッテリー製品を購入する時のポイントは「放電能力」と「重量」、それと「価格」に絞られてきます。
「放電能力」と「重量」は常にトレードオフとなります。
もし重量を気にしないで良いというならば、いくらでもパワーを大きくする事が出来ます。何も高価なLiPoなど使う必要は無く、安くて大電流が流せる鉛バッテリーで良い訳です。 しかし例えどんなにパワーがあったとしても、重すぎる飛行機は良く飛びません。 逆にパワーを犠牲にすればものすごく軽い飛行機が出来ますが、あまりに非力な飛行機では、全然上昇しないし、風に流されてしまったら帰ってこられないでしょう。
LiPoバッテリーを選択する際には放電能力と重量を個別に考えてしまうと上手くないです。
そこで私の場合は、放電能力(≒パワー)と重量(=ウェイト)を対で考えた「パワーウェイトレシオ(出力重量比)」でLiPoバッテリー製品を評価しています。 バッテリーの最大パワーは、「動作電圧 × 最大許容電流」です。
バッテリーのパワーウェイトレシオの計算方法を示します。
まず電圧。 LiPoバッテリー1セルの公称電圧は3.7Vですが、現在のLiPoバッテリー製品では、その製品の放電能力限界近くの電流を取り出している時の電圧は、だいたい1セルあたり3.0V〜3.3Vくらいになります。この電圧はバッテリーの温度や活性化状態によっても変わりますが、とりあえず真ん中をとって3.2Vとしましょう。
フルスロットルにした時にバッテリーの放電能力近くの電流が流れるようにセッティングしますので、3.2に直列セル数をかけた値が、そのバッテリーのフルスロットル時の動作電圧です。
次に電流。 バッテリー製品の放電能力は放電率で表記されています。単位はC(クローン)です。
mAhで示される蓄電容量にCで示される放電率を積算する事で、そのバッテリーの放電能力、すなわち「最大許容電流」がmA(ミリアンペア)単位で出てきます。
1,000で割ればA(アンペア)になります。
バッテリー製品のスペックではほとんどの場合、「連続放電能力」と「瞬間放電能力」、両方の放電率が表記されています。
「連続」のほうは、その電流をずっと(空っぽになるまで)流し続けられるという意味です。 「瞬間」の方は、メーカーや製品によって異なりますが、だいたい「10秒〜数十秒間ならば流し続けられる」という意味です。
私は飛行中に10秒以上フルスロットルを保ち続ける事はほとんどありません(仮に10秒以上フルスロットルに入れ続けなければ目的のフライトが出来ない様な場合には、それはセッティング上の「パワー不足」と考えて、もっとパワーが出せるよう機材やセッティングを見直します)ので、「瞬間」の方を採用しています。
動作電圧にこの最大許容電流を積算すると、バッテリーの最大出力(パワー)がW(ワット)で出てきます。
最大出力(W)= 3.2 × 直列セル数 x 容量(mAh) ÷
1,000 × 放電率(C)
このW値をバッテリーの重量(g)で割った値が、出力重量比(パワーウェイトレシオ)です。 単位はW/g(1グラムあたりのパワー)です。
出力重量比(W/g)=3.2 × 直列セル数 x 容量(mAh)
÷ 1,000 × 放電率(C) ÷ 重量(g)
出力重量比が大きければ大きいほど、高性能で優秀な電池という事になります。
例え最大出力がどんなに大きくても、出力重量比が低い電池は性能が低い製品と言えます。
現実的には、いくら高性能でも値段がやたらに高ければ買えませんので、同時に「出力価格比」も算出してます。
先ほどの最大出力を値段で割ります。 単位はmW/¥(1円あたりのパワー)です。
出力価格比(mW/\)= 3.2 × 直列セル数 x 容量(mAh)
× 放電率(C) ÷ 価格(\)
現在市販されているLiPoバッテリー製品のこれらの値をグラフ化しましたのでご覧下さい。
赤色の棒が右に延びているもの程、パワーウェイトレシオが高い(=高性能バッテリーである)という事を示しています。
黄色の棒が右に延びているもの程、出力単価が安い(=高コストパフォーマンスである)という事を示しています。
赤と黄色、両方ともなるべく右に延びている製品が 「買い」 という訳です。
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