LiPo対応充電器の紹介
1. 簡易型充電器

RTFキットに付属してくる簡易型の充電器
左はCybird付属のもので2セル1200mAh専用、右はHoneyBee2付属のもので3セル1000mAh専用。
セル数、最大電流、共に固定の充電器ですので、基本的には他のバッテリーには流用できませんが、セル数が同じでかつこれよりも容量の大きなLiPoバッテリーの充電には使う事ができます。ただし充電時間が長くかかります。
セル数が異なるか、あるいは容量がこれよりも小さなバッテリーを充電する事はできません。事故につながります。

LiPoバッテリーメーカーが発売している専用充電器。 3千円〜5千円くらい。
左はE-Tec、右はKokam発売のもの。
これら簡易型充電器はLCD画面が無いため、充電中のバッテリーが現在どのくらいの電圧なのか、どのくらいの電流が流れているか、あるいはどれだけ電力が溜まったのかがまったく判らず、私などは不安でとても使う気にはなれません。
これらはあくまでLiPo入門時のお試し用、あるいは既にきちんとした充電器を持っている人の為のサブ充電器と考えた方が良いと思います。
2. 多機能充電器
小型機(マイクロプレーン〜10〜15クラス)向け

CraftRoomのSWALLOWチャージャーAdvanceバージョン。
約1万5千円
スペック上では最大充電電流が5Aとなっていますが、実際には充電しようとするバッテリーパックのセル数が多いと設定通りの充電電流が流れません。
LiPo2〜3セルでは2.5A〜3Aくらいまで、4セルでは2A以下にまで電流が抑えられてしまいます。
LiPo2〜3セルでかつ2500mAh以下の容量のバッテリーしか使わない方はこのクラスで十分だと思います。
K&SやTamazoなどからも似たような充電器が1万円〜2万円くらいで出ていますが、どれも性能は似たり寄ったりで、多セル、あるいは多容量のバッテリーを充電しようとすると完了までの時間が多くかかってしまいます。
中型機〜大型機用(20クラス以上)

Schulze isl 6-330d 約2万5千円
こちらもスペック上の最大充電電流は約5A程ですが、大きな放熱器を持っていますので、ある程度までならばセル数が増えても電流が落ちません。
LiPo6セルくらいまでならば5Aで充電する事ができます。
4セル以上、あるいは3000mAh以上の容量のLiPoバッテリーを使う方はこのクラス(放熱器付きのもの)を選んでください。
なおファームウェアがVersion8.0未満の場合にはLiPoを充電できませんのでご注意下さい。
毎週のフライトでLiPoを使うなど、LiPoの使用回数が多い方はこれら画面表示付きの充電器を使われる事をお勧めいたします。
3. セルバランス機能付き充電器

Quick AUTO CHARGER 約4千円
これは他の充電器と大きく毛合いが異なっており、各セルの電圧と電流を個別に管理して各セルの電圧差を解消しながら充電する「セルバランサー」です。
「セル数+1本」の多線ケーブルでバッテリーパックと接続します。
多セル、特に3セル以上のLiPoではパックのままの充電だけを何十回も繰り返していますと段々とセル間の電圧にズレが生じてきます。
多少のアンバランスならばパワーが弱くなる程度で済みますが、大きくバランスが崩れてしまっているパックの場合、充電中に一部のセルだけが早期に満充電となり、一般的な充電器が満充電を検出した時期には既に一部のセルだけが過充電となってしまいます。
しかもパック内で毎回過充電となるセルは決まってしまう傾向にありますので、繰り返していますとそのセルだけがどんどん傷められて内部抵抗が上がり、容量は減少し、更に重度の過充電にさらされていく事になります。 この現象はとても危険で、最悪の場合は発火/爆発する事も考えられます。
LiPoバッテリーパックは、時々はこの様なバランス機能付き充電器、あるいは一般のLiPo充電器でも1セルごとに個別充電を行う等で、セル間のアンバランスを解消しながら利用した方が、安全でかつパワフル、長寿命となります。
ただしバッテリーパック側がセル間タップを持っている必用があります。
現状では最初からセル間タップが備わっているのはPolyQuestバッテリーだけです。
4. 安全装置

PQ-PCM-GUARD 約2千円
充電器とバッテリーパックの間に挿入して充電する事で、各セル個別に電圧を監視するアダプターです。
セル間タップのついているバッテリー専用です。
もし充電中にパック中のセルが一つでも異常な電圧に達した場合には充電を強制停止して過充電による事故を防ぎます。
この監視機能により、LiPo充電中の事故のほとんどは防げるのではないかと思います。
(本来この監視機能はLiPoバッテリーパックの中に内蔵されるべきものです。
ラジコン用途以外の多セルリチウムバッテリーパックには、すべてこれと同等の回路が内蔵されています。)
機能はそれだけです。 Quick AUTO CHARGERの様に自動的にセルバランスを整える訳ではありませんのご注意下さい。
もしPCM-GUARDが異常電圧を検出して充電を中止した場合は、後からマニュアルで単セル充電を行い、セルバランスを整える必用があります。
もし単セル充電を行った後でもPCM-GUARDが再び充電を強制停止してしまう場合は、いずれかのセルが傷んでおります。危険ですのでそのパックは利用を中止して破棄して下さい。

Kokam LiPo Safety Guard 約1,700円
充電器とバッテリーパックの間に挿入して充電する事で、パック全体の電圧を監視するアダプターです。
PQ-PCM-GUARDの様に各セルごとの電圧を監視する訳ではありませんので、極度のセルアンバランスによる過充電や発火事故は防げません。
LiPo対応充電器はすべて、このアダプタと同じ電圧監視機能を最初から含んでいますので、このアダプタはその機能を二重化するだけです。
充電器の設定をミスしてしまった時と充電器が故障/暴走して満充電を検出できなくなってしまった時にのみ、効力を発揮します。